2010年12月04日

声高に仔犬叫びしプロキオン約三千百字のおとが在り

001:はじまりの歌のはじまるココは春炬燵にコの字からはじまるの

002:ル・クレジオの本読むための旅にある暇持余す感覚の麻痺

003:彼は叫ぶあの公園のあの暗がりの「必要」よ渋谷・路上で

004:こうした存在意義の疑問符の下のマルポチはピリオドなのかな?

005:掌に乗る大きさのフィボナッチ数列は花冷えの夜にも

006:サインガていう怪人に壊されてゆく街の夢を見て、明け方

007:なんだったっけな気になっているのは黒柳徹子の決め台詞

008:樺太の南北海道の、てふには頼りなきトンコリのおと

009:早春の宇宙は黄色をしているブロッコリーも花菜かななな

010:おとこのこのかけらとかそんな硬質なもので出来ていない僕らは

011:ほんとうの青とは本当のサクラは夜明けの空と同じ色です

012:急カーブ先 転倒事故を越え過ぐや穏やかに山桜咲く

013:ははうえさま お元気ですか みそひと文じではおつたえしきれず いっきゅう

014:脇の下から臍までを舐めおりて接弦定理の証明をす

015:野球部のユニフォームを着た子らは野球部の顔をしてガールズポップ

016:あの日民族博物館で途中で止めたyukarの続きいまから

017:現実を切り取る鋏、発することば、最近の出来事、記憶。

018:象徴としての京急の赤色だとかクレイジーケンバンドとか

019:失せし町はバス停の名にだけ残りて降車ボタンを押して我もや

020:この関係がまぐれではないならば続く筈である不確信

021:鼻歌は「夜の銀狐」ですかマジですか、裸エプロンですか。

022:無駄にした日々では無かったと捨てたカレンダーの裏紙に記す

023:十五年前のピアス穴が生きていた耳は魂の「かたち」だ

024:吃逆の止まらないままラジオでは大相撲中継の時間に

025:殺したきひと幾人かいる 呪う メルチョール島は珊瑚環礁

026:もう我慢する事が無いので悲しい丸の内線はふたたび地下へ

027:其はふらんすの言語のごときそわそわ冬茹など戻していても

028:枝を摘まる薔薇は野生に戻りたき陰謀と王室の名を秘め

029:ターミナルケア 原色のクロックス 「利用者さまのご家族さまで?」

030:aイうエオ Perfumeの次はPhil Collinsの降順の世界の秤

031:石ころを拾いつ筒井康隆の遠未来SFは此処にも

032:愛情の方法論よ「肉体」の舐めれば苦い箇所についての

033:夏みかん色の眼球と爪 逃げ出した鰐がいる熱帯夜

034:半世紀前のアルバムこのひとの子孫であって途絶えさすこと

035:「銀の滴降る降る周りに…」彫金をせし美しき太き指より

036:洗濯と炊事当番ふりかざす正義は裏返したるTシャツ

037:路地奥のライブハウス探し、放つべき言葉探し未だ火曜日

038:空笑す老女聴こえぬ声との会話愛の告白は空耳?

039:攪拌を怠っていて鍋底に焦げたタマネギの苦い夕方

040:レーシックの為のインフォームドコンセント レンズ豆煮る為のカタカナ

041:黒鉛じゃないものばかり吐くトーマスは目の笑ってない笑顔で

042:土曜日の二段ベッドの真暗がりにて文化人類学者となりぬ

043:ゴキブリホイホイです。わたくしの胸の薄紙を剥がして下さい。

044:野生てふペット用爪切りに摘まるるは小さき破片と也て 

045:群馬県なら30分で走り抜け、いま「10分間舌絡ませよ。」

046:じゃんけんで負けても終わり。僕はいま「グリコ!」と叫びつ沈み消え行く

047:イモなどを蒸して潰しながら朝の独り言をも練る日曜日

048:来世とは曖昧な電波でラジオからラマダンのはじまるニュース  

049:いつも「ごめん」が口癖のセフレらしいしいしんじ氏の描く「池袋」

050:明朝の雨の予報に就寝す北海道から月虹の知らせ

051:コミュニケーションの7割は非言語であり左足首に番号札

052:中卒の婆さんよとか短大出たお嬢様なのとか過去の少女の過去の朧げ

053:ぱりんぽかんちゃりりり恋に落ちるならそんな音がすカラダの何処かで

054:耳の穴にキスつむじをさわる体臭を探る足指で至極戯れ

055:桜のみ喰らいて生きるアメリカシロヒトリ駆逐されつつのたうつ

056:長雨があがるとプランターのゼラニウム枯死していた冬始まる

057:夕暮の台所臭、パチンコ屋のタバコ臭、帰巣するカラス群れる。

058:コトバ菌てふ脳に棲む粘菌の排泄物であるらし言葉は

059:開放病棟外出日の金曜 中華料理屋「虎楽」の満席

060:所沢駅徒歩五分のラーメン屋に手塚漫画の充実っぷり

061:微細無数に奴凧のかたちして空昇るものあり酔ひた目に

062:やじるし↑のネクタイピンを刺すひと目の前にいて咽喉仏凝視す

063:仏てふ漢字に裸体立像思ふ常ほとけには体毛のあらずや

064:ともだちにふたごがいたのは幼少のころだけだろかれら消えゆく

065:破骨細胞てふマッチョでハンマーを担いだ男を想像す窓

066:反抗期の雛鳥の鳴声この熟女ブスと鳥語を訳す

067:路上弾き語りライブ門谷純のファンです匿名ですがなにか?

068:二年前の今頃新潟は嵐でしたね「喜怒哀楽書房」さんLOVE

069:桜葉も赤くなる冬北風のメルチョール島は鳥の楽園

070:白衣女医プレイみたいなプレイみたいな男の喘ぐ声みたい

071:壮年の雄らしき褪色の道路交通誘導員の人形

072:オレを踏みつけてくれハイウェイコップのブーツ兄貴よ逆でも可だぜ

073:弁護士を彼氏にしたいオレの罪全て庇ってくれるキスが欲し

074:幾音か足りない言葉に歯噛みをすあとがきに託したく親指舐める

075:季節の機微がわからんとか言う気象予報士は首吊りの刑です

076:製菓担当スーパーマンは赤いエプロン52才元ラガーマン

077:一対の音楽アルコールとふたりアルコールとひとりアルコールと一人

078:半解けの指紋がついたシロクマをゆっくり舐めているお前くま。

079:繰り返すこと第36回運動会に知的障害の人達と僕ら

080:自転車を漕いで煮凝りのような粘度の早春の夜がはじまり

081:下町の小さな店を営めばマネージャーとオーナーシェフの冬

082:昼休みでした。兆弾の如ドッジボール当たりましてさようなら。

083:ふたりではないけれどひとりでもなし孤独の定義を二万字で述べよ

084:ほうずき熟す自責など四万六千日あれど足りない其が生きること

085:手話クセのごと個々人に孕まん訛りてふことばの揺らぎとは

086:猫は猫のグラン・パドゥシャで飛び越える水たまりとはその為のもの

087:麗らかや後輩の辞職願いの出た日にもまだ独白の日記が続く

088:新宿区内全ホームレスにマニキュアをす制度の施行

089:口端の泡だしたり消したりす五歳児のあそび未だわかるのよ

090:掌の大きさがひたすらに母喪失の恐怖に啼いてゐる

091:白クマのマークの旅客機にします。オニオンスープがお薦めなので

092:気をつけて!毛布に潜り込んでくる!ヤツは強烈な口臭だから

093:ぜんぶ全部理解してあげる衝動バービーボーイズが歌ってたからさ

094:目の前に横たわる体弄りつその底辺×高さてふ概念

095:青と黒とは同異のkunne 月見上げ友のあたまをクシャリとす

096:複雑な信号機立つ交差点では踊りだす村の儀式で

097:ぉむつ換ぇる時間ですょぉとイラつく声で語りかけられる悦楽

098:夕時雨二の腕を掴んで歩く言問橋の無言が長き

099:イコール他者との関係性*過剰な自意識/31
  イコール

100:約3100文字の旅を終えよう。いちご大福を買いに行こう
posted by たザわよしなお at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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