2015年02月07日

冬詠30 日常に地続き/ブリオッシュ





日常は地続きたりぬしぐれかな

星ひとつひとつに名前桃青忌

八分の六拍子たる里神楽

柿落葉加藤佛壇佛具店

茶の花や昨日から巻き爪疼く

フランスの煙草の匂い今朝の冬

クリスマスなのに何にでもマヨネーズ

約束はしない遣り取り鵯鳴けり

階段にタマゴポーロが散り冬日

親にはヒミツちゃんこ鍋煮詰まりぬ

耳遠くなつてきた猫冬銀河

肉食の獣と暮らしてゐる毛布

口ずさむポインセチアちふリズム

冬満月靖国通りから見やぐ

柊の花や高倉健は逝く

暖房の襖に物理的な距離

片仮名の駅降りてから冬木立

銀杏落葉怪獣ごと哭く子ゐて

冬三日月フィドル弾き真っ直ぐに立つ

冬凪のプロレス雑誌発売日

寒薔薇咲けり少年は精通す

餅米洗うスウィングアウトシスター掛けて

埠頭では今フェリー発つ鮟鱇鍋

御降や古き卒塔婆だけの墓地に

出初式終りぬ眉の上の傷

寒苺ブリオッシュを食べればいいのに

切られたる緋蕪ベテルギウスの鎮座

春星忌ハモニカを持ち歩きをり

冬の蝶点字ブロックを辿りて

明日ひとと逢う予定あり春隣

posted by たザわよしなお at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする