2014年04月01日

春詠 28 クロックムッシュ〜クロックス

クロックムッシュ鍋に焦げ癖夕霞 ザ
電話帳にもやし屋載りぬ春の昼 ザ
鳥雲に仕掛け時計が鳴り始む
ハロッズの熊の手提げや花疲れ
花街の卒塔婆小町や花篝

春暮れる下巻だけしか無い本屋
幼稚園バスにさよなら雪やなぎ 
夏近しオリビアニュートンジョンの皺
犬桜タイラーメンの店混みぬ 
唇にピアスのありぬ佐保の姫

制服の膝裏のしわ夏隣
文鳥が欲しき子のゐて暮遅し
満天星の花と定休日のパン屋
春眠し乗降のなき停車駅

亀鳴くや釣銭足らぬ販売機
春雨やライターの点かぬ一日
外は雨らし蜆汁混ぜる音

凍ゆるむ出口ばかりの改札機
工員は爪白濁る実朝忌
知らぬ間に建つ家今日の梅蕾
芽キャベツの結球ひそそ呟ける

恋人の寝ごと建国記念の日
春暁の金管楽器吹きの身体

梅一枝ポン菓子の孕む緊張
柳萌ゆ此処までは一緒に歩く

青麥繁るダルビッシュ有の髭 
暮遅き歯医者の匂いする子をり
クロックス煮〆たる色夏隣
posted by たザわよしなお at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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